天草臨海実験所では従来の臨海実験所の性格を超えて、地球レベルで生物多様性および生物群集の問題を包括的に取り扱うことを大目的としており、ハビタットにとらわれない群集生態学的な研究に取り組んでいる。
日本における浅海生態研究のメッカたるべき仕事に加え、広範なテーマの研究を行っている。すなわち、多様な分類群が存在する海洋のみならず、陸水および海浜陸上群集をも対象とし、地球上の色々な系を比較検討する事によって、「複数の生物種はどのようにして共存し群集構造を作り上げているか、また群集はどのようにして存続しているのか」を考察している。 |