実験所の敷地は地元の好意により寄贈されたものであるが、その後若干の増減を経て今日に至っている。所有地は富岡半島城山の東斜面にある三ノ丸跡及びそれに隣接する海沿いの土地14,852.6m2と巴崎と呼ばれる砂嘴57,634.5m2からなる。施設はすべて城山敷地にある。巴崎は雲仙天草国立公園の特別地域に指定されており海浜植物群落の生育地として保全されている。 |
実験所の沿革
- 大正14年 (1925)、九州帝国大学(当時)は臨海実験所設置候補地として熊本県天草郡富岡町(当時)を選定。
- 昭和2年 (1927) 秋、地元より土地の寄贈を受け、ただちに起工、木造2階建1棟(建坪延べ面積
297m2 )を建設した。
- 昭和3年 (1928) 4月落成と同時に開所、大学直属で農学部動物学教室大島廣教授が初代監督となり、専任研究職員1名、技術職員2名で発足した。
- 昭和13年(1938) 海岸に面して、海水、淡水給水施設を伴った木造平屋建て実験室1棟
(395m2) が竣工した。
- 昭和28年 (1953) 理学部附属となり、助教授1名の定員が認められた。
- 昭和37年(1962) 学部内配置により教務員1名が置かれ、昭和38年助教授定員が教授に昇格した。
- 昭和47年(1972)に本建築への建替が認められ、昭和48年(1973) 3月鉄筋コンクリート2階建の本館(研究棟)652m2が完成した。
- 昭和58年 (1983) 研究棟の増築350m2と海水揚水施設の増設が認められた。
- 昭和59年 (1984) 振替により助教授定員が認められ、教授1、助教授1、助手1の構成となった。
- 平成10年、新実習調査船「セリオラ」が建造された。
- 平成11年、大学院重点化に伴い、大学院理学研究科附属となった。
- 平成12年、九州大学の大学院組織替えに伴い、大学院理学府附属となった。
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